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ニシメガネザル  Tarsius bancanus

【1】概要

大きな目をもつ、ニシメガネザル。

 メガネザルの仲間は3種類いて、フィリピンメガネザル、スラウェシメガネザル、ニシメガネザルです。ニシメガネザルはボルネオとスマトラと隣接した島々に分布しています。

 大きさは10cm~20cmほどで、重さは86~110g程度です。小さいネズミほどの大きさです。


【2】特性

大きな目をもつ、ニシメガネザル。 大きな目をもつ、ニシメガネザル。

 マレー語で「おばけ猿」を意味していますが、これは夜行性で特に大きな眼が異様な印象を与えるからです。また「寄せ集め」と呼ばれるメガネザルの体ですが、これは体はサル、目はフクロウ、尾はネズミ、足はカエルだという意味で特徴を良くあらわしています。

 尾は長く、ネズミに似ていて皮膚が露出していますが、先端近くにわずかな毛があります。

 体は薄い褐色で毛は細く柔らかく、1本1本は直毛ではなく波打つようになっていて全体に密生しています。手の上に載せるとふんわりとした感触だそうです。

 丸顔で、耳は顔の割には大きく、動かすことができます。

 極端に大きい眼は動きませんが、その代わりフクロウのように頭を180度回転させることができます。また、眼はライトを当てても反射しません。


【3】生態

大きな目をもつ、ニシメガネザル。

 樹上生活で夜行性です。日中は茂った葉に隠れるようにして、垂直に伸びた木の幹につかまって眠っていますが、まれに木の穴を利用することもあります。移動は体を垂直に保ったまま跳ねとび、別の枝にしがみつくので、アオガエルなど樹上に住むカエルに似ています。

 食べものは、昆虫を中心に、ヤモリやトガゲも食べるようです。

 低地のフタバガキ林から古い二次林、植栽したアカシア灌木林、マングローブなどさまざまな環境に住みます。しかし、いずれの植生でも細くて若い木の多い下層部を好み、地表から7mくらいまでの高さで活動しています。

【4】サバ州での分布

 クローカー山脈、ダヌンバレー、ポーリン、セピロック、スカウ、タビン、タワウヒル、キナバル山などに分布。

【作成日:2009年10月19日】