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ボルネオ島は自然の宝庫でユニークな動植物がいっぱいです

ボルネオは世界でも貴重な大自然が残る島です。熱帯雨林の仕組みやそこで暮らす動物昆虫を焦点にし、環境問題の課題も考えてみました。

鬱蒼としたジャングルを歩いてみる...

ボルネオ島は自然の宝庫でユニークな動植物がいっぱいです
世界自然遺産キナバル公園内の熱帯雨林

鬱蒼としたジャングルの中、森に響く無数の声、珍しい生き物達との出会いを求めて、多くの観光客が訪れる東南アジアのボルネオ島。多くの生き物が暮らすという熱帯雨林は、高さは何と70mもあります!20階建てのビルに相当する巨木が立ち並んでいます。世界にも類を見ない巨木の森。ここは天空に浮かぶジャングルです。今この森では次々に新しい発見が報告されています。巨木の森とそこに暮らす不思議な生き物たち。きっと今まで味わったことのない体験ができることでしょう。


ボルネオ島とは?

ボルネオ島の位置
マレーシアのボルネオ島は、赤道直下に位置する世界で3番目に大きい島です

環境破壊などで急速に自然が失われています

ホットスポットとは、コンサベーションインターナショナルが考え出したもので、現在世界中で30以上の地域が特定されています。ボルネオ島のそのひとつになっています。珍しい生き物が集中しているにもかかわらず、環境破壊などで急速に自然が失われている場所です。


世界で3番目に大きい島

赤道直下に位置するボルネオ島は、日本の面積の2倍もある、世界で3番目に大きい島です。島を覆っている森は、1億年前から続く熱帯雨林です。古いだけではありません。ここは世界でも有数の生物多様性が豊かな森と言われています。住んでいる生き物は数十万種。そのほとんどが植物と密接な関係を持ち、独自の進化を遂げてきました。植物と動物は1億年もの時間をかけ、ともに進化することで、世界でもまれに見る多様な世界を作り上げて来たのです。


原始の森、ボルネオの熱帯雨林

まだたくさんの森が残っています

いまだ人の手が入っていない原始の森です。その木の高さには正直驚きました。高いものは何と"70m"にもなるといいます。まるで巨人たちの世界に迷い込んでしまったような感じがします。一体何が巨木の森をつくり出したのでしょうか?背の高い木々の葉に遮られ、地上にはあまり光が届きません。薄暗い森の中、空気はたっぷりと湿気を含んでいます。「すごい!樹齢何年の木なんだろう」と誰もが感じることでしょう。巨木を支える板根。幹の直径が1mを越える巨木、樹齢は数百年にもなるといいます。


一体何が巨木の森をつくり出したのでしょうか?

多彩な昆虫を育むボルネオの熱帯雨林。この森を作っている巨木のほとんどが「フタバガキ」と呼ばれる木です。高さは70m。幹の途中には枝がなく、日がたくさん当たる木の上の方に葉が茂っています。こうした葉が茂って連なり合ったところを「林冠」と呼ばれます。林冠は生き物たちの宝庫。巨木がつくり出す複雑な構造が、様々な生き物たちのすみかとなっているのです。

植物たちが生きる知恵

イチジクの絞め殺しの木 イチジクの絞め殺しの木
イチジクの絞め殺しの木できつく少しずつ絞め殺していきます。

「絞め殺しの木」...なんて恐ろしい名前

フタバガキの枝に、他の植物がからみつくように生えています。「着生植物」と言われる仲間です。背の高いフタバガキが多いの森で、小さな植物が光の当たる場所まで成長するのは至難の業!そこで高い木の枝に着生して、たくさんの光を浴びようという作戦なのです。

網の目のように幹を取り囲んでいるのは「絞め殺しの木」と呼ばれる、イチジクの一種。実を食べた鳥が、糞と一緒に種を木の枝に落とすとそこで発芽します。すると根は下に向かって真っすぐに伸びていきます。そして地面に到達すると、土から養分を吸収し成長します。

根は次第に分かれて幹にからみつき、取りついた木を包み込んでいきます。そしてついに枝葉で幹を覆いつくし、元の木を枯らしてしまうという「なんとも恐ろしい木」なのです。枯れて死んだ木はやがて腐り、イチジクだけが奇妙な形で残ります。この森では、植物のも生死をかけた争いがあるのです。勝ち残ったイチジクは、まるで恐竜の皮膚のように力強い生命力のある樹皮をしています。


イチジクは多くの生物たちの好物!

ボルネオ島のミューラーテナガザル
イチジクが大好きなミューラーテナガザルは、ボルネオ島固有種です。

イチジクは様々な生き物たちを引き寄せます。「ミューラーテナガザル」は、そんなイチジクの実が大好物!ボルネオ島に固有の種で、北部および東部に分布しています。身のこなしが軽やかで、樹上生活の達人です。さらに大ジャンプも得意で、木から木へと飛び移って食べ物を探し回っています。テナガザルは、一生のほとんどを高い木の上で過ごします。


キャノピーウォークで空中散歩

キャノピーウォークで空中散歩
樹冠で生物を観察する目的で作られました。

体験して欲しい!

地上からはなかなか知ることができない世界。それを見るのにとっておきの場所があります。その名も「キャノピーウォーク」これは林冠を観察するために作られた吊り橋です。結構揺れます。高いところが大好きな私もかなりの恐怖です。高所恐怖症の人は渡らないで、来た道を引き返すこともあるといます。ところどころ穴が開いて壊れているところもありますが、「ティダッアパアパ(気にしない、気にしない)」。何ともいい加減な国ですが、そこがまた魅力でもあるのですが…


地上とは全く違う世界に感動

しかし、心配は必要ありません。吊り橋の板は「鉄木(てつぼく)」という、とても硬い木でできていて簡単には壊れませんので!暗かった地面とは対照的に、ここは光があふれ太陽のエネルギーに満ちあふれています。生き物たちの鳴き声もぐっと身近に聞こえます。私たちが住んでいる地上とは、全く違う世界が広がっていると実感しました。ここをすみかとする生き物たちの暮らしが、独特なのもうなずけます...


林冠に住む生き物たち

サイチョウは2mにもなる大型の鳥類

ボルネオ島のサイチョウ
翼を広げると2mにもなる大型の鳥です。

林冠には他にも不思議な生き物たちが暮らしています。写真の「サイチョウ」は翼を広げると2mにもなる大きな鳥です。頭にある「サイの角」のような突起からこの名がつきました。イチジクが好物で、実がなると真っ先に駆けつけます。


珍しい哺乳類「ビントロング」

ボルネオ島のビントロング
イチジクの実が大好物のビントロング。長いしっぽを巧みに使います。

樹上生活に見事に適応した、珍しい哺乳類もいます。ジャコウネコの仲間の「ビントロング」です。大きさはアナグマほどでしょうか。猫のような姿と黒くてふさふさした毛並みから、別名「熊猫」とも呼ばれています。しかしビントロングは熊でも猫でもなく、ジャコウネコの仲間。これまでその生態は多くの謎で包まれていました。イチジクが好物のようでで、落下しなうよう長いしっぽを枝に巻きつけて、木から木へと巧みに移動して食べています。


擬態する昆虫たち

カレハカマキリは、擬態のチャンピオン!

ボルネオ島のカレハカマキリ
枯れ葉にそっくりのカレハカマキリ。天敵から身を守るために、こうやって進化したのですね。

カレハカマキリは茶色の枯れ葉にそっくり!こうしたまわりの環境に姿形がそっくりになることを「擬態」といいます。襟のところが完全に葉っぱです!このギザギザ感、よくここまで擬態したなと感心します。こうなるまでにどのくらいの年月がかかったのでしょうか?


天敵から身を守るための進化

ジャングルには、植物に姿形を似せた昆虫がいっぱいいます。森の中には鳥やトカゲなど、天敵がいっぱいいます。昆虫たちは敵の目をごまかすために、気が遠くなるような長い時間をかけ、こんな姿へと進化してきたのです。これは発見できませんね!


ボルネオ島に来たら、オランウータンを見ないと帰れない!

野生のオランウータンに会うのは難しい...

ボルネオ島のオランウータン
野生のオランウータンに会うのは難しいです。セピロックに見に行くのががおすすめです。

巨木の森に暮らす生き物たち、その中でもひときわ有名な動物が「オランウータン」です。しかし野生のオランウータンに会うのは至難の業です。それにしても高い木の上に暮らすには、ずいぶんと不釣り合いな大きな体をしています。食べるのも寝るのもすべて木の上という、ずいぶん変わった類人猿です。


世界最大の樹上動物です

オランウータンはゴリラやチンパンジーと同じ、大型の類人猿です。しかし、他がアフリカにいるのに対し、オランウータンだけがアジアに生息しています。さらにオスは体重80kgにもなりますが、もっぱら木の上で生活しています。実はオランウータンは「世界最大の樹上動物」なのです。


いつも母親にしがみついているかわいい子供♥

単独生活するオランウータンは子育ても母親だけで行います。次の子供が産めるようになるまでの期間が、大変長く7年もかかります。熱帯雨林の植物は、種類によって実のなる時期が違っています。広い森の中で、いつどこに行けば食べ物が手に入るのか、適切に判断しなければ食べ物にありつけません。

子供は独り立ちした後、確実に行きていけるよう、長い時間をかけ森で生きるすべを学んでいるのです。子供は母親の行動を見て、何が食べられるのかをじっと観察します。オランウータンは経験から、好物の食べ物がいつどこにあるのか、すべて記憶しているといわれています。独特の体の構造だけでなく、知恵も使ってジャングルを生きているのです。


熱帯の大河も見逃せません

ミズオオトカゲ

ボルネオ島のミズオオトカゲ
ミズオオトカゲは体が温まるまで、木の上で日光浴をしています。

ボルネオ島北部の大河「キナバタンガン川」。島では大小の川が網の目のように森の中を走り、川沿いには独特の自然が広がっています。全長2mの「ミズオオトカゲ」。気温の低い朝は動けないため、日の光を浴びようと水辺に出てきます。コタキナバルから2時間で行ける、ガラマ川やキリアス川でも見ることはできます。


ボルネオ島にしかいない「テングザル」

ボルネオ島のテングザル
ボルネオ島固有種の猿、テングザル

大きな鼻をもつ「テングザル」。オスの鼻だけが大きくなる奇妙な猿です。世界でボルネオ島にしか住んでいない固有種です。テングザルの主食は植物で、他の草食動物が嫌う硬い葉も好んで食べます。胃に数種類のバクテリアが住んでいて、硬い葉の消化を助けてくれます。そのおかげで、他の生き物が好まない食べ物を独占できるのです。テングザルは猿の中までは珍しく、泳ぎが得意です。食べ物を求め、森から森へと泳いで渡ります。


ゾウだって川を渡ります!

ボルネオ島のゾウ
ボルネオゾウは小形の象です。耳が小さいのが他の象との大きな違いです。

こうして川を渡るのはテングザルだけではありません。何とゾウも川を泳いで渡るといいます。滅多に見られないそうです。ゾウといえばアフリカのサバンナにいるゾウを想像しますが、ボルネオゾウは川沿いで草を食べたりしています。これもボルネオならではのユニークな自然です。陸上からだと危険でとても近づくことはできません。ボートで川から観察することが多いです。


急速に姿を消すボルネオの熱帯雨林

ボルネオ島のプランテーション
空から見える緑のほとんどはプランテーションのアブラヤシです。残念なことです。

プランテーションが急速に拡大

貴重な生き物たちを育む熱帯雨林。しかし今、その森が急速に姿を消しているといいます。山を覆う一面の緑、一見自然が豊かなように見えますが、これは人間に手によって植えられたアブラヤシのプランテーションです。アブラヤシからとれるパーム油は、世界中で洗剤や食用油に使われていて、私たちの生活に欠かせないものとなっています。現在プランテーションの面積は、1980年代の10倍以上に拡大、急速に熱帯雨林が消滅しています。


ボルネオ島で観光をしたい人へ

ボルネオ島のコタキナバルには多くの旅行社があり、世界中から観光客が訪れています。有名な日本の会社はHISやJTBです。マレーシアは東南アジアでは治安がいい国なので、安心して旅行ができます。気候は雨期と乾期に分かれていますが、雨期と言っても一日中雨が降っているわけでもありませんので、一年中旅行するには適していると思います。

オランウータンやテングザルなどの動物を観察するツアーや、世界自然遺産のキナバル山やポーリン温泉を巡る大自然を体験するツアー。また、北ボルネオ鉄道でのんびりした旅など盛りだくさん!ぜひあなたもボルネオを体験してみてください。



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更新:2015年10月29日|公開:2013年03月14日|カテゴリ:サバ州

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