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バンギ族・バンジャール族・ティドゥン族の少数土着民族 @ ボルネオ島サバ州

マレーシアボルネオ島サバ州のバンギ族・バンジャール族・ティドゥン族の少数土着民族の詳細です。

バンギ族 Banggi

 サバ州北部の、フィリピンのパラワン島との間にあるバンギ島には、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの主要民族を構成し、マラヨ・ポリネシア語族に属している、いわゆる「マレー系」人種とは違い、彼らがこれら各国に移動する前から居住していた、ネグリート(メラネシア人とも共通する、背が低く、肌の色が褐色のアジア黒人の一種)が現在も残っている。

 ネグリートとは、フィリピンのパラワン島にも住むが、有名になったのは、1991年に、ルソン島のピナトゥボ火山が爆発した際に、溶岩流が流れてきて多数が避難した事件があったが、最もひどい被害を受けたのが、このネグリートに属する人たちだった。彼らの民族名は、今は思い出せない。

 ところで、サバ州のバンギ族は、その外見は州内の他の土着民族と明らかに違い、黒味かがった褐色の肌、縮れ気味の毛髪、引っ込んだドングリ眼(まなこ)の度合いが高い。この点、前述のインドネシア系外来民族のティモール人と似た特徴はあるが、バンギ族の容貌は、マレー系とアジア黒人との混血のように思える。或いは、色の黒いアイヌ人と言っても通りそうな気がするが、アイヌ人ほど髭は濃くないようだ。ともあれ、彼らも、東南アジアに住む各民族の変遷の歴史を、その容貌や文化に刻んでいるのは確かだ。


独立以前から土着した少数民族

a:バンジャール族

 ボルネオ島南部の南カリマンタン州の都で、ジャワ海を挟んでジャワ島の対岸にある、バンジャールマシン Banjarmasin という大きな町を出身とする民族であり、やはりイスラム教徒の漁業民族である。外見的特徴は他のマレー系人種の諸族と異なる点はあまりないが、筆者が接触した限りのこの民族の印象では、目鼻立ちがくっきりして、理解力が高い人が多い。

 サバ州には、第二次世界大戦以前の北ボルネオ勅許会社時代に、ゴム農園やアバカ(Abaca:マニラ麻の原料になる繊維を取る、バナナに似た植物)農園の労働者として入植した。サバ州最南端のタワウなどに多く住んでいる。


b:ティドゥン族

 サバ州東海岸のサンダカンの南、州第一の大河キナバタンガン川が貫通するデント半島沿岸に多く居住する、これもイスラム教徒の漁業民族である。上記のバンジャール族と同様に、北ボルネオ勅許会社の農園労働者として戦前に移住してきたが、出身地は東カリマンタン州のようだ。

 筆者はこの民族の人間は2人しか知らないが、他のマレー系人種諸族に比べて、やや北方モンゴロイドの血が混じっているように思える。気質についても何とも言えないが、筆者が知っている2人は、やはり元研修生で、文句が多くて筆者を手こずらせたものだった。



 以上挙げた各民族のほかにも聞いたことのある多くの民族がいるのだが、現時点で筆者には詳しい情報はわからない。もう少し勉強して、新しい知見を得たら、それを本稿に反映させ、更新したいと思う。よって、今回はここまでとする。

著者:三好良一


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更新:2015年09月27日|公開:2009年09月24日|カテゴリ:民族

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