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民族構成(全部で52種類) @ ボルネオ島サバ州

マレーシアのボルネオ島サバ州の民族構成についてです。最大多数はカダザンドゥスン族で、中華系、バジャウ族、ムルット族などの民族もいます。

民族の詳細

民族構成(全部で52種類) @  ボルネオ島サバ州
KDCA Culture Villageで毎年行われる収穫祭では、サバ州の民族構成がよく分かります☆

北海道よりやや小さな面積のサバ州の人口は現在280万人ほどだが、多くの民族が居住しており、細かく分類する学者は72の民族に分けているが、この中には同じ民族ながら、その居住地域や方言の差異で分けている例もあるので、本稿では、多くの学者に支持されている52という数字を採用する。

とは言え、本稿は専門論文ではないから、全部の民族名を挙げることはせず、人種的特徴、文化・風習、言語、生業、宗教などの共通性から、筆者が独自に分類してグループ分けして説明する。まずは、筆者独自の大雑把なグループ分けを紹介し、その後、各グループ毎に説明を加えていきたい。


カダザン・ドゥスン(Kadazan-Dusun)族グループ

州内の、近年になってから急増した、フィリピンやインドネシアからの外来の移民労働者を除く、土着民族集団の中では、約30%と、最大多数を誇る。主に州内西海岸地方の、海岸から離れた平地や丘陵地に広く居住し、従来の生業は焼畑農耕や、水田稲作などの農業、宗教はキリスト教のカトリック信者が大多数である。

顔立ちや体格、気質などの外見的特徴が日本人によく似ているし、その伝統文化も、日本の弥生時代と共通する要素が驚くほど多い。

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中国系

19世紀後半からサバ州に移住してきて、今ではサバ州内の土着民族としてはで約20%を占めていて、大多数は都市部に居住し、商業・工業・金融などの経済分野で独占的な地位にある。農業分野に従事する者も多い。

宗教は儒教・道教・仏教が混合しているが、近年はキリスト教プロテスタントに改宗する者が多い。

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バジャウ(Bajau)族グループ

州内土着民族で約15%と、第3位の人口を誇る。200年ほど前にフィリピン方面から移住してきて定着したバジャウ族を始め、いずれの民族もフィリピンのスルー諸島を父祖の地とする、元々は漁業を生業とするイスラム教徒であり、州の東西の海岸部沿いに水上集落を作って広く居住していた。

いずれの民族も、漁業民の特徴として気性が荒く、頭や舌の回転が速い。

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ムルット(Murut)族グループ

州内土着民族の約10%を占め、主に西海岸地方の奥地に広く居住している。この集団は前期のカダザン・ドゥスン族グループと父祖を共にしているが、彼らは、森林地帯で原始的な狩猟採集をしながらの移動生活をしていた。

サバ州独立後から州政府の定住政策によって、現在は農業に従事する人口が増えてきた。宗教はカトリックが多いが、プロテスタントやイスラム教徒も少数おり、また、近代化以前に何千年も崇拝されていた、精霊信仰であるアニミズムを奉じる人もまだ多い。

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ブルネイ(Brunei)族グループ

今ではサバ州の南西方面に小さな国となっているが、文献史料で辿れる限り、6世紀には建国しており、19世紀までサラワク全土やサバ州の一部を領有していたブルネイ王国の主要な住民を構成する民族であり、サバ州の南西部の海岸沿いに居住するイスラム教徒の漁業民族である。

ブルネイ王国の長い歴史と伝統のためか、他民族に比べて挙措動作は洗練されており、頭の回転も速く、政治家や官僚になる者が多い。

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外来民族グループ

サバ州が1963年に独立して以来、近隣のフィリピンやインドネシアから、政治や経済的理由で大量に流入し、下層労働力を担ってきた彼らは、現在ではサバ州の土着民族を押しのけて、半数以上の人口を占めるに至っている。

≫外来民族の詳細はこちら


その他の少数民族

サバ州北部の、フィリピンのパラワン島との間にあるバンギ島には、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどの主要民族を構成し、マラヨ・ポリネシア語族に属している、いわゆる「マレー系」人種とは違い、彼らがこれら各国に移動する前から居住していた、ネグリート(メラネシア人とも共通する、背が低いアジア黒人)が現在も残っている。

 その外見は州内の他の土着民族と明らかに違い、黒味かがった肌色、縮れた髪、引っ込んだドングリ眼(まなこ)の度合いが高い。

≫その他の少数民族の詳細はこちら


著者:三好良一


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更新:2015年09月27日|公開:1970年01月01日|カテゴリ:民族

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