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ボルネオの熱帯雨林について|高さ70mにもなる巨木の森林です

多くの生き物が暮らすというボルネオの熱帯雨林は、高さは何と70mもあります!世界最古とも言われる、ボルネオの熱帯雨林をご紹介します。

ボルネオの熱帯雨林について|高さ70mにもなる巨木の森林です

ボルネオの熱帯雨林は古い!

今日ボルネオで見られる熱帯雨林は、約1000万年前に原型が出来上がったといわれています。ボルネオ島における森林限界は標高3500mであり、熱帯という気候から3500m以下は、かつてほとんどの土地が森林に覆われていました。これらは熱帯林と総称されています。しかし厳密には、標高や地形、地質、降水量の違いによって様々なタイプの森林が成立しています。


熱帯多雨林とは?

ボルネオの熱帯雨林
ボルネオの熱帯雨林です。手つかずの原始の森がまだ残っています。

フタバガキ科の熱帯雨林

一般に熱帯林というと、ほとんどが低地混合フタバガキ林(熱帯多雨林)のことを指しています。実際、かつてはボルネオ島の70%近くをこのフタバガキの森林が覆っていました。名前は優先する樹木の和名「フタバガキ」に由来しています。フタバガキ科は多くの商業林を含んでいて、樹高30~70mにもなります。これは世界の熱帯多雨林の中で一番高い森林といえるでしょう。


典型的な熱帯雨林は、標高0~150mまでの森林

フタバガキの森林は、標高0~1200m辺りまで分布していますが、標高や斜面の勾配によって、いくつかの違ったタイプの森林になっています。私たちが普段インターネットやテレビ、学校、雑誌、新聞などから学ぶ典型的な熱帯雨林は、標高0~150mまでの森林です。


直径2mにもなる木や「絞め殺しの木」なんて呼ばれる木も

直径2mにもなる大きな木
直径2mにもなる大きな木
イチジクの絞め殺しの木
イチジクの絞め殺しの木です。

直径2mにもなるショレア属、ディプテロカルプス属、パラショレア属の樹種や板根、カリフラワーのようなモコモコした樹冠、幹にじかにつく花や果実(幹生果-かんせいか)。また、他の木にからみつき、最後にはその木を絞め殺してしまう巨大なイチジクの仲間で「絞め殺し植物」と呼ばれています。これらが一般的に見られる森林の樹木です。


巨大なマメ科植物 - メンガリス

メンガリスの巨大な木
1本だけ背の高い木がありますよね?メンガリスというの巨大な木です。
白い幹が美しい
白い幹が美しいです
巨大な板根を持ちます
巨大な板根を持ちます

さまざまな多様性が見られますが、巨大なマメ科植物にも驚かされます。メンガリス(Mengaris)もそのひとつ。常緑の高木で、樹高が80mにも達します。板根(ばんこん)が発達し、樹皮は白っぽい灰色なので遠くからでも目につき、1度見たら忘れられない木です。

この木は、松明(たいまつ)用の燃料になる樹液を多く分泌し、それが瘡蓋(かさぶた)のように幹に付いた傷から樹皮を回復させ、寄生植物が巻き付いても樹皮を落として防衛する機能があります。

また、オランウータンを守れという趣旨の写真や映像で、この木だけが切られずに残っているのをよく見かけます。それは樹液が多いために、切られたら腐敗の進行が早くて、材木として役に立たないこと。また、昔の人たちの間に精霊が宿っているという迷信があって、祟りを恐れて切らなかったせいもあるのです。


ボルネオの低地林は?

ボルネオの低地林を訪れると、マカランガ属(オオバギの仲間)やカランパヤン(ナガクビタマバナノキ)が目立ちます。特に林道沿いにはこの仲間が優占しています。これは、もともとあった森林が大規模な伐採や火災にあったという証拠です。これらの樹種は、パイオニア植物と呼ばれるもので、他の植物が生えないような裸地に最初に侵入するグループです。


1200~2000mまでの山地林

フタバガキ科の植物はほとんど見られない

キナバル公園内の熱帯雨林
キナバル公園内の熱帯雨林です。標高が高いのでいつも天気が悪いです。

山地林は標高1200mから森林限界である3500mまでを指しますが、2000mを境に分けられています。この山地林は丈が低く、樹冠の形にもあまり変化が見られません。山麓部で優占していたフタバガキ科の樹種はまれになり、たまに突出した木がありますが、そんなに大きなものではありません。


着生植物が目立つようになります

着生植物
着生植物です
着生植物
樹の幹から芽を出す植物の知恵

全体的にはブナ科、フトモモ科、クスノキ科の樹種は少なくなり、巨大な木やモダマのようなツル植物、ガジュマルのような他の木にからみつく種類もほとんど無くなります。一方で、着生植物がかなり目立つようになります。また、強風や厳しい気象環境のせいで、生育不全の木も目立つのが特徴です。


2000m以上の山地林

地上の熱帯雨林とは大分違います

キナバル山の登山道
キナバル山の登山道です。登っていくうちにどんどん景色が変わっていきます

標高2000m以上に見られる森林は、丈が非常に低くせいぜい数m。樹冠の上面が平らになっていきます。1本1本の木は細く根が張り出し、枝がねじれ曲がったり、あちらこちらでこぶ状に膨れ上がった太い枝をしています。


一日中霧に覆われている森林です

霧が立ちこめるキナバル登山道
霧が立ちこめるキナバル登山道
コケ植物
コケ植物が多くなってきます

2000mを越える山地林は「雲霧林」と呼ばれますが、1日中雲に覆われているため多湿になり、コケが繁殖しやすい環境になっています。そのため林床、樹冠、枝にいたるまで厚いコケで覆われています。ブナ科やモクレン科、バラ科、フトモモ科、ツツジ科がよく見られますが、着生植物はほとんど見られなくなってきます。熱帯と言っても、高山になると木が矮小化し葉も細くなるので、日本の高山帯とよく似た景観になってくるのです。


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更新:2015年09月29日|公開:2013年04月11日|カテゴリ:サバ州

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