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漂海民バジャウの物語を読んで|美しいスールー諸島の描写に感激

ハリー・アルロ・ニモ氏が書いた「漂海民バジャウの物語|人類学者が暮らしたフィリピン・スールー諸島」という本を読んだ感想です。

美しいバジャウ族の物語

前半から中盤にかけては、美しいスールー諸島の描写や彼らの生活から宗教まで、事細かに書かれています。続けざまに起こる事件!現地人との温かい心の友情。とても読みやすい面白い本です。ただここまで読むと、誰でもスールー諸島へ行ってみたくなるのですが...


バジャウ族とは?

この本では、フィリピンスールー諸島に住むバジャウ族について書かれています。海と生活を共にし、舟の上あるいは海に張り出した水上家屋に住んでいる民族を総称してバジャウ族と呼んでいます。ここボルネオ島サバ州にもバジャウ族が住んでいるのですが、なぜマレーシアにも住んでいるのかが問題なのです...


フィリピンの内戦によりバジャウ族が被害に

著者の滞在した1960年代は、舟の上で暮らすバジャウ族が多かったのですが、1970年代に起きた内戦により、スールー諸島は全く別世界に変わってしまったのです。20年ぶりに訪れた著者は、一番親しかった友人に会うこともできず、無惨に破壊された珊瑚礁や島の自然に心を痛めます。それによって戦火を逃れたバジャウ族がマレーシアへ避難して来て、ここボルネオ島サバ州にも大勢のバジャウ族が住んでいるということなのです。


マレーシアにも飛び火

2000年センポルネ沖の観光リゾートシパダン島で、ダイバーが誘拐される事件が起こりました。これはフィリピンのアブサヤフという組織が起こした事件で、今年(2013年)にもラハダトゥ付近でスールー王国軍と名乗る組織が事件を起こしました。地元でも大きな反発起こり、その当時は大変な騒ぎになりました。


もう美しいスールーはどこにもない...

戦争で被害を受けるのは何の関係のない人々です。スールー諸島がそのようになってしまった背景には、フィリピン国内の人口増加によるスールー諸島の開発、宗教問題などさまざまです。中国のよるチベットへの侵略と非常に似ています。

もう昔ながらの漁業を営みながら、舟の上で暮らす生活はほとんど見られません。ある者はその変化を受け入れ、ある者は国外へと逃げ出すなど、この本に書かれている天国のようなスールー諸島はもうありません。


グローバリゼーションが世界を破壊する?

グローバリゼーションって?

グローバリゼーションが世界を画一なものとし、お金がなくては生きづらい世の中に変化し、自給自足で穏やかに暮らせる世界がどんどんなくなっています。

果たして世界はどこへ向かっていくのでしょうか?そんなことを考えさせられる本でした。

それでは、また。


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作成:2013年10月18日|カテゴリ:ブログ|タグ:ニュース

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